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翌朝、絵里が身支度を整えて寝室から出てくると、リビングは綺麗になっていた。
ソファーを始め、いくつかの家具が消えていたが、そんなことは絵里にはどうでもよかった。
「ムーちゃん、おはよう。」
充電用ホームベースにいる掃除機に、絵里は声をかけた。
「オハヨウ」
「まあ、ムーちゃん、偉いわねえ。言葉をお勉強したの。」
「エライ、エライ」
そこで絵里は、ゴミタンクのゲージが満タンになっているのに気づいた。
「お腹いっぱいになったのね。今出してあげるから。」
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