それがたとえば永遠だとして

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「アナタを殺しにきました」  初対面の、人かどうかもわからないそのなにかは、僕にそう宣った。  はぁ、と返すと、「無関心は人を地獄に追いやるわよ」などと続けられた。いや、追いやろうとしているのは他ならぬアナタですがね、とは、言えなかった。  とりあえず、と、対面のそれは言った。 「消えてください目障りです」  意識が途切れたことにすら、気づけなかった。
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