挑発

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   俺の間合いギリギリで、1匹のゴブリンが飛び上がり棍棒を振りかざした。 それを俺は難なく交わし、棍棒で地面を叩いたゴブリンの首をはねる。  俺が剣を振り終わった頃には、いつの間にか2匹のゴブリンが左右から棍棒を振り回し接近してきた。  振りきった剣はまだ戻せず、俺は無理せずそのまま仰向けに倒れこむ。 すると、知能の低さが伺える2匹のゴブリンは俺の体に躓き、互いの棍棒で顔を殴り合いぶっ飛んでいった。  そして、立ち上がろうとした瞬間、俺の腹に激痛が走る。 「あと1匹いやがったな!」  一応、皮の防具は装備していたから激痛ですんだが、無ければ内蔵が飛び出ていたかも知れない。  油断大敵。  と、思っていた間に再び俺の腹へ棍棒が振りおろされる。 が、それよりも早く、俺は仰向けのまま剣を振りおろしゴブリンの腕を切り落とし、棍棒を奴の頭に直撃させた。  ゴブリン4匹は流石に楽勝。 と言いたかったが、腹に一撃もらったから、楽勝とは言えないな。  
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