1-3 バイオハザード - 発生 -

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「う”わ”あ”あ”!!」 「わっ!?」 のび太が寝るまでにかかる時間は0.93秒。 しかし、逆に今の起き上がる速度は軽く0.5秒より速かったであろう。 「・・・・・・?」 急に起き上がった為か、頭が混乱し、全く状況がつかめない。 ここはどこ?現実?夢?天国? 「・・・のび太くん!!」 この声は・・・とのび太は我に返った。 さっき暗闇で聞こえたドラ声だ。 ・・・と、いうことは。 目が光に慣れ、体の間隔が戻ってくる。これは間違いなく生きている感触だ。 そしてゆっくりと目を開ける・・・。 まず視界に入ってきたのは本棚だった。僕の本棚だ。 そして右を見てみると―― トントン 「・・・・・・?」 誰かに後ろから背中を突かれている。のび太は後ろを振り返った。 ある程度予想はついていたが、やはり当たっていた。 「・・・のび太くん!心配したよ!」 やっぱり。 「ドラえもん!!」 のび太は安堵した。まだ状況が完全に理解できてはいなかったが、心知れる"家族"を見ることができたのだ。これほど嬉しい事は無かった。
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