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「う”わ”あ”あ”!!」
「わっ!?」
のび太が寝るまでにかかる時間は0.93秒。
しかし、逆に今の起き上がる速度は軽く0.5秒より速かったであろう。
「・・・・・・?」
急に起き上がった為か、頭が混乱し、全く状況がつかめない。
ここはどこ?現実?夢?天国?
「・・・のび太くん!!」
この声は・・・とのび太は我に返った。
さっき暗闇で聞こえたドラ声だ。
・・・と、いうことは。
目が光に慣れ、体の間隔が戻ってくる。これは間違いなく生きている感触だ。
そしてゆっくりと目を開ける・・・。
まず視界に入ってきたのは本棚だった。僕の本棚だ。
そして右を見てみると――
トントン
「・・・・・・?」
誰かに後ろから背中を突かれている。のび太は後ろを振り返った。
ある程度予想はついていたが、やはり当たっていた。
「・・・のび太くん!心配したよ!」
やっぱり。
「ドラえもん!!」
のび太は安堵した。まだ状況が完全に理解できてはいなかったが、心知れる"家族"を見ることができたのだ。これほど嬉しい事は無かった。
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