1-3 バイオハザード - 発生 -

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「・・・ふぅ」 ドラえもんから渡されたスポーツドリンクを受け取り、一気に飲み干した。 どうやらひどく汗をかいていたようだ。 「・・・落ち着いたかい、のび太くん」 「うん。ありがとうドラえもん」 あの暗闇から目覚め、ドラえもんとの再会を喜んだ後、のび太は自分の部屋で状況を整理していた。 「それで・・・ママは・・・」 「うん・・・」 ドラえもんから話を聞くと、のび太が倒れた後、襲い掛かってきたママを、ジャイアンやスネ夫達が何とかしてくれたらしい。 その何とか・・・というのは聞く気にはならないが。 それにしても、どうしてママは襲ってきたのだろうか。 あの時のママは・・・もう人間ではなかった。人を食っていた。しかも夫であるパパを・・・。 「ママ・・・」 「仕方がないよ、のび太くん・・・。それに・・・」 彼は信じられないという顔をしながら窓の外を見た。 「この騒ぎは・・・世界中で起こっているみたいだよ」 「・・・え?」 何を言っているのか分からなかった。この騒ぎ?世界中? 意味の分からないことばかりで、のび太は酷く混乱した。 「ちょっと待ってよ。僕には何がなんだか・・・」 「それは・・・」 ドラえもんは淡々と説明を始めた。
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