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ドラえもんの後を追い、2階から1階へとやって来ると、台所からジャイアンがやって来た。重そうにダンボールを抱えている。
「おう、のび太。目が覚めたか」
「お陰様でね。それより、ジャイアンは何してるの?」
「ああこのダンボールか。これをたくさん玄関においてバリケードにするんだよ」
「バリケード・・・」
さっきドラえもんから聞いた言葉。現実で聞くとあまり実感が沸かなくて、どう反応すればいいか分からない。
でも、これは紛れもない現実。まだ整理のつかない頭のモヤモヤした感触がそれを証明している。
「ダンボールはまだ物置にあるはずだから、できるだけ多く積み上げておいてよ。あと、できればもう少し重い物も置いた方がいいかもしれない」
ドラえもんがジャイアンに指示すると、彼は
「おう、力仕事は任しとけ」
と自信あり気に言って玄関へとダンボールを運んで行った。
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