1-4 世界の異変

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ドラえもんの後を追い、2階から1階へとやって来ると、台所からジャイアンがやって来た。重そうにダンボールを抱えている。 「おう、のび太。目が覚めたか」 「お陰様でね。それより、ジャイアンは何してるの?」 「ああこのダンボールか。これをたくさん玄関においてバリケードにするんだよ」 「バリケード・・・」 さっきドラえもんから聞いた言葉。現実で聞くとあまり実感が沸かなくて、どう反応すればいいか分からない。 でも、これは紛れもない現実。まだ整理のつかない頭のモヤモヤした感触がそれを証明している。 「ダンボールはまだ物置にあるはずだから、できるだけ多く積み上げておいてよ。あと、できればもう少し重い物も置いた方がいいかもしれない」 ドラえもんがジャイアンに指示すると、彼は 「おう、力仕事は任しとけ」 と自信あり気に言って玄関へとダンボールを運んで行った。
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