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「芹沢さん、どうして邪魔したんですか……。」
新見は突然現れた芹沢に、眉をひそめて文句を言った。
先程振り上げた刀はもう鞘に収まっていた。
しかし芹沢は新見の言葉を無視し、佐井の顔を覗き込んだ。
そして、漏らすように言った。
「……こりゃ物騒な奴だな。
俺が止めていなかったら、新見てめえ殺されてたぞ!」
芹沢はこれは傑作と言わんばかりに笑った。
「あんたが物騒って……。だいたいこいつの何処が芹沢さんをそう思わせてるか分かりませんよ。」
新見は理解出来ないと言ったように芹沢を見た。
事実新見には、佐井という餓鬼に自分が殺られる要素が見つからなかった。
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