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「……――さい」
誰だよ、まだ眠い。寝かせろ。
「――なさい。起き……さい。…………起きなさいと言っています!」
「へぐはっ!?」
な、なんだなんだ? いきなり脇腹に痛みが走ったぞ!
「起きましたか。あなたのお名前は?」
「…………」
へっ? 名前? てか何処だココ? 俺寝てたよな? 夢か? いや、明晰夢なら視界に靄がかかってるし……。
「お名前を聞いています!」
「あっ、はい! ささ、真田王洋(きみひろ)、です!」
「あなたはこの方達と何か関わりが?」
この方?
1人は小泉君みたいな長さの黒髪に、美形と100人に訪ねたら、「マジ、イケメンっしょ。マジパネェー!!」 と特殊人種を抜くと100人が答える美形。
もう1人は、永澄の髪型の黒髪に、さっきのとペアにしたら霞む位のイケメン。
「………………?」
「えっと、僕は浜中高校二年の倉橋宮毘(みやび)で、こっちは」
「吉橋蒼羽(よしはし あおば)」
「っと、通信制、東宮高校二年です。初めまして」
初めましてでいいよな。違う高校の時間帯も違うし。
「初めまして、王洋くん」
「初めまして」
初めましてで良かった。
っと、焦るな。まだ慌てる時間じゃない。
「王洋くんはどうしてここに?」
それは俺も知りたい。だが、この灰色とピンク色としょーもない何かで構成された脳みそで考えるんだ。
今はどっかのレンガで囲まれた部屋。確か、携帯小説で勇者召喚物にあったな。イケメンと友人イケメン。
つまり…………、奇跡的に巻き込まれた、と。
道路 塀
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┃ イ ┃┃ |
┃ 友 ┃┃俺 庭
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┃ ┃┃ 家の敷地
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└魔法陣範囲
大雑把にはこんなもんかな?
魔法陣の人払い、キチンと仕事しろ!
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