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「マジ、ハゲウザいね。芽衣が可愛そうだった。」
「…はは、ありがと。」
親友の梨乃が授業が終わるとすぐに来てくれた。
「度会君のおかげで助かったよ。」
「度会も良いとこあるよね。」
私は至って普通。
学力も普通のこの高校で、特にケバい友達がいるわけではない。
「颯斗って結構凄い発言するよなぁ。尊敬する。」
「おー、センキュ。」
そして、さっき授業中に助けてくれたのが、度会颯斗(ワタライハヤト)君。
ウチのクラスで唯一、髪の毛を染めていて、ピアスも着けている。
基本的に明るくて、誰とでも彼は話すのだが、仲の良い人以外は、あまり彼に近づかない。
ちなみに、私は彼の彼女ではない。
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