PROGRAM 1

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「マジ、ハゲウザいね。芽衣が可愛そうだった。」 「…はは、ありがと。」 親友の梨乃が授業が終わるとすぐに来てくれた。 「度会君のおかげで助かったよ。」 「度会も良いとこあるよね。」 私は至って普通。 学力も普通のこの高校で、特にケバい友達がいるわけではない。 「颯斗って結構凄い発言するよなぁ。尊敬する。」 「おー、センキュ。」 そして、さっき授業中に助けてくれたのが、度会颯斗(ワタライハヤト)君。 ウチのクラスで唯一、髪の毛を染めていて、ピアスも着けている。 基本的に明るくて、誰とでも彼は話すのだが、仲の良い人以外は、あまり彼に近づかない。 ちなみに、私は彼の彼女ではない。
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