PROGRAM 1

4/4
73人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
「度会って昼休み教室にいないよね。」 「うん。一年生の時からずっとだよ。」 「芽衣と度会ってずっと同じクラスなんだ?」 「うん。三年間ずっと一緒なの度会君とだけかな。」 私と梨乃はいつも、色んな人と転々としながらご飯を食べる。 今日は二人だけ。 「彼女とでも食べてるんじゃない?」 「有り得る。いっぱい彼女いそう。絶対遊んでるし。」 私達は勝手に度会君のことを想像しながら、話をしている。 顔だって良いし、軽そうだし、絶対に彼女はいると思う。 「おい颯斗。それ、俺のパンだから。」 「ごめん食べちゃった。」 「おい…。」 彼が教室にいるとすぐに賑やかになる。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!