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午後5時。
「えー、それでさー。・・・アハハッ、そうそう!えー、まじそいつなんなのー。うざいしー。アハハッ!」
人気の少ない通り。
いまどき流行りの携帯電話とかなにかで大声でしゃべる女・・・No.21が現れた。
高校生とは思えない化粧。
髪は太陽の光を浴びて派手な赤色に染まっている。
・・・この世界も堕落したもんだ。
「・・・E、行け。」
Aはそれだけ俺に冷たく言い放った。
それに従い俺は素早くNo.21の背後をとる。
まわりは・・・よし、誰もいない。
そしてそのままNo.21の口を左手でふさぎ、右手で首元を締め付けた。
No.21は何も発することなく、ただ飛び出すかと思うくらいに眼球を見せつけ、力なく俺の腕の中に落ちていった。
・・・即死だ。
俺の左手はNo.21の口泡で汚れていた。
「・・・完了です。」
女の心臓が静止したのを確認、その後近くにあった電信柱に女をもたれさせて、俺たちは再び研究室に戻る。
そう。俺たちは・・・「殺人」をしているのだ。
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