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15分後、彼は、アンティーク調のドアの前にいた。
ドアの右側に銀の長方形のプレートに金文字で、【青春ハローワーク】と書いてあった。
開けると、金髪で黒いリボンで右側に短いポニテにまとめた女の子が目の前にいた。
「あの~。このビラを見てきたんですが…」
「あ~。はいはい。分かりました。こちらへどうぞ。」
と言って、奥の部屋に通された。
「ビラを見たと言っていましたが、ここは、初めての様子ですね。」
「……はい」
結局、このあと、会話がなくなった。
(その後、通されたのが、個室……なんだが、その部屋というのが、なんだかぶっちゃけ汚い。
いろいろ物がとっちらかっている。
まるで、生活感があるような……そんな感じがした。
しかも、その部屋にソファーでごろごろしながら漫画を読んでいた少年がいた。)
その少年というのも、先ほどからずっといっしょにいる女の子に何となく似ていた。
「っ!ちょっと、レン!そこでごろごろしないで!お客様が来たの!」
「……うん?……あぁ。わかった。こちらへどうぞ。」
その後、レンと呼ばれた少年は、隣にいた少女に叱られながら片づけていた。
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