廃城の記憶姫

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貴方の靴音が薄暗い檻の中から私を解き放ってくれた。 嗚呼。 涙も声も全て、在るべき姿に戻る為に失ったのだ。 遠き日に瞳に焼き付けた貴方が今、私の元へ再び現れたのです。 私は心置き無く眠りに付く事が出来るのでしょう。 御慕いしております。 これまでも、この未来も、永遠に――  
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