忘却の君主-邂逅-

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雑草が生い茂る野原で馬を止めた。 初めて訪れた土地。何も無いこの景色に懐かしさを覚えるのは何故だろうか。 何かを呼び掛ける様に、時折強い風が吹き抜ける。 一歩、二歩と、踏みしめながら歩を進める。 何かの城跡なのか、石造りの基礎だけが所々に顔を覗かせていた。  
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