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朝礼後、早速仕事に取り掛かろうとノートパソコンをコードにつなぐ。
さて何か飲み物でも、と腰を上げると、
「佐藤さん」
同じ部署の後輩の女性に呼び止められ、なにやら喫煙室まで来てほしいらしくついていく。
女性は何やら顔を赤らめていたが、僕の方をまっすぐみて
「私、佐藤さんのこと好きですっ」
まさかの告白に唖然。
こんな朝っぱらから…
ちょっと信じられないと思いながらも、返事は決まっていた。
「ごめん…他に好きな子いるし」
そういうと何故か謝りながら出て行く女性。
傷つけているかもしれないと思っても、自分の気持ちに嘘は付けない。
戻ろうと振り向けば、ニヤニヤした奴がいた。
「お前いい加減彼女ぐらい作れよ。お袋が悲しむぜ」
好きな人に言われる言葉に少しショックを受けながら苦笑い。
「悠真は早く結婚しすぎなの!僕だっていつかは結婚するし」
いつも意地をはるだけ。
ホントは言いたい…
キミが好きだから、僕は彼女を作ったことがないんだ
って…
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