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仕事しなきゃってわかってても、話は弾むばかり。
ふと悠真はポケットから携帯を取り出して、僕に見せてきた。
「じゃしゃーん♪生後6ヶ月の心結(みゆ)と3才の翔太!かわいーだろ」
そこにはまだ幼い子どもが笑顔を浮かべている写メがあった。
「これは待ち受けにしねーとなぁ」
いつも以上にテンションの高い悠真に、嫉妬の気持ちは募るばかり…
わかってる…
わかってるのに…
僕はいつまでたっても前に進めないんだ。
「そうだ歩、美香が夕食うちで一緒にどうだって!たまには3人で話したいし来いよ」
美香は僕の幼なじみでもあり、悠真の奥さんだ。
たまにこうして夕食に招待される。
ホントは行きたくない。だって嫉妬ばかりしてしまうから…
それでも僕は
「うん、行く」
キミの笑顔を少しでも長く見ていたいと想ってしまうんだ。
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