沈黙の始まり

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 私はあくる朝夢と言えるのか分からない謎の、声を、女なのか男なのか、もはや、恐怖としか言えないものを聞いた。  だが、そんなことよりも朝の戦争、 そう会社までの道のりの、駅までの3kmの道のり、 駅に来たら圧力鍋にかけられた魚のようになり、 会社に来ても、こちら側に視線も向けずにせっせと仕事をする生き物に出会う。  そんな毎日を過ごさなければならない。 『そんな毎日』が好きという人間はいないだろう、もしいるとすればそれは朝に会う彼奴等位だろう。  私はそんな朝を乗り切って、自分の机に向かい合って、mailboxを開き新着メールを見ていった。  殆どは、迷惑メールや商品の宣伝なのだが、 最近、はこんなものが届くようになった。   件名:あなたへ   From:私   本文:私 は 誰 な の 。      あ な た と は ど こ か      が 違 う。    いつも通り消そうとしたそのとき、 後ろから女性社員の声が聞こえた 「ああそれ、ただの迷惑メール」
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