1844人が本棚に入れています
本棚に追加
/671ページ
「もしもし?」
『今、大丈夫か?』
「おうよ」
『学校、二日間休校だってな』
「まあ、あんなことがあったんだから当然だろうな」
『何か予定でも決まった?』
「もち。女の子とデートだな」
『そうか。空いてるならよかったよ』
このへんのやり取りはもう定番。俺に彼女がいないことなんてキョウヤはわかりきってるし、その逆だって同じだ。
「どうした? どっかで遊ぶのか?」
『いや、違う。気になることがあるから、一緒に付き合ってほしくて』
「何だよ、水くせえな。そんなの付き合うに決まって――」
『とりあえず、明日の行き先は学校だけど大丈夫か?』
学校というキーワードだけで、体が一瞬固まる。だけど、そんなことでビビる俺じゃねぇぞ。
「任せとけ!」
最初のコメントを投稿しよう!