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キョウヤと知り合ったのは高校1年の始めの時。
クラスの中で一人だけ浮いていて、友達を寄せ付けないってオーラを出していたもんだから、当時すぐに打ち解けていた、俺とミキによる賭けが行われた。
賭けの内容は俺が近づいていって、キョウヤと仲良くなれるか。
はっきり言って無謀な賭けに思われたし、カオリからは賭けごとで友達になるなんてダメだよ、なんてつまらない忠告を受けたりもした。
だが、そんな些細な事には構わず、俺が気さくにキョウヤに話しかけると、あっさりと打ち解ける事が出来た。
まぁ、その賭けに勝った俺はミキからハンバーガーセットをゲットできたわけだ。
……打ち解けた、といっても俺が聞いた事は何でも答えてくれるけど、キョウヤの方から話しかけてくる事は滅多に無かった。
それは今でもそう大した変化はないけど、1つだけわかった事がある。
キョウヤはクラスメイトを拒んでいたわけではない。ただ自分から打ち解けようとしなかっただけだった。
それがどうしてか……初めはあれこれ考えたりもしたけど、今では俺も、カオリも、ミキも深く考えないようになっていった。
要するに、キョウヤはキョウヤ。そういうヤツだ――それで良いと思うようになったんだ。
「……やっぱりいたな」
「ん、え?」
俺がキョウヤとの回想にふけっている間に、気がつけば校舎の前まで着いていた。
そこには、前にも見た事のある光景があった。
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