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今日の授業は何事もなく全部終わった。
ホント、こんなに平和に一日が終わったのが奇跡みたいに感じる……まあ、寝てたからどんなふうだったのかは知らないけど。
俺、キョウヤ、カオリ、ミキのいつもの四人で帰る途中の事。あくびをしながら歩いている俺を見て、カオリが白い目で俺を見てきやがった。
「ホントにあり得ないよね。授業始まったと同時に即寝だもん」
カオリの隣にいたミキが大袈裟に頷く。
「そのくせ、授業が終わると突然起きるんでしょ?」
「そうそう! どういう構造してるんだろうね?」
二人の視線をかわしながら、俺はキョウヤに話しかけることにした。
「なあ、吉田先生の話、どう思った?」
「……別に、何とも」
「何ともって……そっけねぇなぁ」
「たまたま不幸な出来事や変なことは重なっちゃったけど、先生の言う通りなのかも知れないよね?」
「そりゃ、可能性としては否定できない。実際、それに越したことはないからね」
キョウヤは強く否定するかと思ってたけど、予想外だったな。
「じゃあ、キョウヤもそう思ってるってこと?」
ミキの質問に、キョウヤは首を横に降った。
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