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「先生こそ天然さはだいじょーぶですかー?」
すかさず生徒も言葉を返す。
朝のホームルームとはこういうものなのか、と錯覚しそうなくらいの和みに教室には笑が舞う。
女教師は話を続けた。
「この成瀬琴美、天然さは治りませーん。はい、そこで皆さんに学校からのお知らせがあります」
生徒は薄々何を言うのかは気づいているようだった。
「あ、夏休みといってもたったの一週間ですけどねー。今年も恒例のスポーツフェスティバルがあります!」
その言葉に教室内は、
「待ってました、学園内定番行事!先生、今年の種目はなんですか?またド派手なやつやっちゃうんですか?」
質問が投げかけられ、その上に教室内は小さいお祭り騒ぎ。
事は収まりを見せない。
「皆静かにー。今年はですね――」
生徒達が成瀬に一斉に注目した。
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