一章 始まりの丘の遭難者

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 質問に成瀬は、 「それについてなんだけど今回は初ということで教職員も生徒会の作業を補助するので、今回以降も必要になった時のためにお試しという形でするから皆の意見を存分に出して欲しいと思います」  すると次は男学生が質問した。 「でもさーなるちゃん。さすがに多すぎてまとまらなかった場合はどうするんだ?種目は二十までだしさぁ……」 「そう、そこなんです。その投票結果は夏休み二日後に発表されて各自携帯、自宅や寮のパソコンで投票します。その中から投票数上位から選出させていただく形になります。」  すると教室内はおぉーいいねそれと賛同の声が湧いた。 「安全に関しては生徒会と教職員、第二管区学園都市保護機関が全力でサポートするから、今年も盛り上がる準備はできてるー?」  その言葉に皆は同じように、 「学園都市の誇りと共に!」  ……元気があっていいわねこのクラスは。そういえばあの子今日は休みか――。
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