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そう言うと、ミナトがため息まじりで、
「本当にハルって踏み込んで来ないよね。そんなんだから、恋愛が苦しくなるんだよ。」
一瞬、空気が重くなった。
昨日、私は何か言ってしまったのだろうか。
重い話でもしてしまったっけ。
覚えてない。
そんなどうでもいいことを考えていると。
「ごめん、怒った?」
ミナトの息の吸う音が聞こえた。
「いや、怒ってないよ。本当のことだし。」
傷つくなら浅い方がいい。
経験上、そう思っているのは確かだし。
「ごめんね。」
「なんで謝るの?別に気にしてないよ。」
「僕さ、」
「あっ、時間っヤバい。また今度遊ぼっ。」
「ん、そうだね。」
すでに出れる準備をしていた、ミナトと一緒に部屋を出て駅に向かう。
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