1人が本棚に入れています
本棚に追加
頑張ってねー
という舞の言葉に走りながら手を降りバイト先を目指す
今日はいつもよりも補習のせいでバイトへ行く時間が遅いから急ぐ必要があるのだ
あっという間にスーパーの前に着いた
店内へ入り店の服に着替える
…のではなく
「ただいまよりタイムセールでーす」
店員さんの声を聞くや否や走る
とにかく安い食材を求めて我先にと取りに行く
「今日も良い買い物したな~」
なんて言いながらとても高校生が買うはずのない主婦と思われるほどの量の食材を手に何袋も下げている
そうこうしているうちに少し人通りの少ない路地に入りある店の前で歩みを止める
"the あんてぃーく"
この明らかにネーミングセンスの悪い名前の店こそが京一のバイト先だ
そのバイト先を呆れた表情で京一は見つめる
「またあいつら閉店にしたまんまかよ
商売する気あんのか?」
いや、ないんだろうな
と心の中で思いくすっと笑いながら店へ入る
最初のコメントを投稿しよう!