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もう。何時も何時も美沙、私の事、追いかけて来るんだ。
まあまあ、そんな事言わないで可奈
「さあ、行きますか?」
「今日も、ながあ~い1日始まりますな…」
「もう、美沙たら~」
と私達は走って学校に向かった。
私と美沙は学級は別のクラスだが、何時も考えは一緒だ。
いや美沙だけではない同級生や同じ年の子も、同じ考えかも知れない。
何も知らず時間だけが過ぎ大人になっていく、学校では何気ない話題を共有する事で仲間意識を高めて行く事が、私達が学校で生き抜く手段だと考えられていた。
「私は知らない世界をみた」でも…
私達は将来の事は考えてはいない、親達も一緒だ。将来、何になるのかもわからずに、ただただ、いい大学に行く事を進めるのだ、そんな親達の引いた路線にのり進んで行く。ただただ今を楽しく生きる為の手順に過ぎない私達がいた。
「ただ楽しければいいのだ」
授業も進み3時間目の授業が始まる。
何時もは、興味のない先生の授業が始まる。クラスの皆も淡々と行う先生の授業に興味を締めさず授業は、何時もの要に進む、先生は生徒に無視されている事はわかっているが、棒読みの要な授業は進んで行く、何時もの私なら先生の話しはボイコットしていた。でも 。今日の私は何処か違っていた。
この先生の話しの中に、私は何かを見つけようと考えていた。私の中で、昨日
起きた記憶がリアルに蘇る。
与えられた時間を大切に生きて行く事が、私の中で芽生えてきている。
4時間目の授業が過ぎ、昼が来た。私は食事を軽くすまし図書室に向かった。
図書室では、エジプトにかんする本を何冊か読む為に来た。学校の本棚には、エジプトにかんする分厚い
本が、本棚に並ぶ、本棚の前で何冊かの本の中をめくり
内容の中身を軽く確認する。
でも指輪の物語は、何処にも書かれていなかった。
しかし、ラーメル王にかんする一文が、書かれている本を見つけたので、私は本を取り、大きなガラス窓の席で本を見る。
ラーメル王は「太陽神」である。民に常に光を与え続けていた。でも王妃さまと
武官の裏切りにより、王の心は闇の中に消えて行く。民衆は次第に王に恐怖し
ていく。
王の怒りは、近隣の部族の制圧から始まり、両地を拡大していく部族達は幾度も
反乱を繰り返すが、圧倒的太陽神ラーメル王の率いる軍の力には及ばなかった。
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