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なかなか眠つけなかった。
ひざを立てた足に手を回す腕を組んでアレクの横に座て寝ているアレクの顔をながめていたら。
今度は頭に激痛が走った。
「痛い…」
するとどこからか…あの女の子の声が聞こえた。
「キャシ逃げて…」
「私はとっさに誰と言いい周りを見渡した……声が風邪に乗ったのか…女の子のもとに声が届く」
「ダメ」
そこにいたらダメと?私はキャシに大声で叫んでいた。
私の頬に一粒の涙がこぼれた…
私はまるで二人の未来が見えるかの要に二人に大声で叫んでいた。
その時だ私の中を黒い陰が疾風のごとく通り過ぎる。
私兵団だ…
私兵団は私の中を通り過ぎた後。隊はふたてに分かれアレク夫婦の元に向かう。
私はもう一度叫んだ。
「二人ともはやくにげて」
私兵団は、砂漠の中をラクダで走っていった。
私兵団の長は、頬に十字の傷をおっていた。
昔王の軍と戦い敗れた部族だった。
幼い頃王の軍と父親が戦いに敗れエジプト軍に吸収された一族の子孫だ…
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