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ラクダにまたがる私兵団は、いかつい顔の強者揃いで、とてもアレクが戦いで勝てる敵ではなかった。
私兵団の猛者達をまとめる男は砂漠の事を熟知していた。少しの砂に残る足跡の痕跡から2人の進む方向を
見極めた。
「……」
かすかに残る足跡…
この方角はポトフか?
ボトフにあきらかに向かっている。
何故ポトフに向かうのだ?この隊を束ねる長は心に思った。
ボトフに向かう道は途中二カ所に別れている。隊をニ隊に分けるかといい、一連隊を呼ぶ…連隊長の名はヨゼフ「裏切りのヨゼフとも呼ばれていた」
隊はニ手に別れアレフ夫婦を追った。
砂漠は少し風がふき、少しずつ視界を遮って行く
アレク起きて…何か空がおかしい…
風が来る……
砂漠の砂嵐しは急速に進む…
「まずいぞキャシ、砂嵐がくる」
とアレクは言うと、ここを今すぐ立つぞと言い荷物を持ち砂漠をポトフに向かい歩き始める。
砂漠の砂はポトフへ向かう私達の行く手を風がはばみ、天候は徐々にその姿をかえていく。
「風が強くなる」
「砂が舞う」
あたり一面の視界が0に成る時、私とアレクは砂嵐の中にいた。
砂嵐が私達を遅い何度もその場に倒れこもうとした。
アレクが私にそっと手をさしのべてくれた。
やがて砂嵐も消え、砂漠には大きなお月様が出ていた。
そのまま夜明けまで歩き続けると二人の足も限界を迎え、その場に座り込む。
「キャシ大丈夫か?」
と優しい声でアレクはいい、優しい顔で私を見つめる。
嵐が通りすぎ少し時間がたった。私達は足を引きずりながらも前に進んだ。
その頃、私兵団は嵐によりアレク夫婦の追跡を足元からすくわれ、その場で嵐が過ぎるのを待つ。
嵐が過ぎても便りの足跡は砂の中に漏れ二人の痕跡はたたれる
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