魔法の修行

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『魔法の修行をしなければ平穏に暮らせるだろう。 しかし魔法の取捨を選択する時が来たならば、生か死を視野に入れた選択になるだろう』 赤霧師匠の言葉が、僕の頭の中に甦(よみがえ)ってきた。 僕には秘密がある? (師匠と僕だけの二人の秘密) 僕は右の足の小指にシルバーのリングを装着している。 リングを外すと僕は、この世界では生きられない。 リングを外さなくても、魔法の修行をしても死に至る。 魔法の修行をしても死なない方法がある。 それはプラチナリングを左の足の小指にも装着することだ。 僕は、出来る事なら左の足には装着したくない。 『いゃだぁぁぁ……』 涙がまた溢れてきた。
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