魔法の修行

5/5
前へ
/139ページ
次へ
あれは僕が11歳の誕生日を迎えた2月2日の事だった。 朝から小雪混じりの寒い日。 僕はベッドの中で、うつらうつらしながら微睡(まどろ)みを楽しんでいた。 『アホー……』 壁に設置された木彫りの時計が時を告げている。 「……8時かぁ……寒いし……」 『バーン』 扉が威勢よく開けられた。 「龍よ。何時まで寝てるんだ。 俺は朝5時に起こされ3時間も修練したんだ。 お前は気楽でいいなぁ。 ところで俺との約束忘れていないよな?」 「えっと……」
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

435人が本棚に入れています
本棚に追加