序章

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父さんは病気とは縁が無いほど健康体だった。 ところが1年前に会長室で父さんが突然倒れた。 検査の結果は脳腫瘍だった。 父さんはすぐに入院になった。 父さんの会長職は妻の光 麗(コウ レイ)が引き継いでやっている。 ところが3月1日に突然、父さんが危篤状態になり他界した。 僕は父さんに話したい事が、沢山あったのに、死に目にも会えなかった。 僕は一晩中泣きあかした。 初七日が過ぎた日に兄さんが僕の部屋に来た。 「龍よ。父さんの遺言でお前も僕と一緒に最強魔法学園に入学する事になったからな」 兄さんが意味深な笑みを浮かべた。 「えぇぇぇ……」 僕は絶叫した。 (父さんは生前、入学するもしないもお前に任せるって言ってたのに……)
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