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「可憐~。グスッ、クラス...離れちゃったよ~。」
翔子のクラスは1-Eクラスだった。
私もがっくりとした。
翔子のいないクラスでどうやって馴染めばいいのかこれからが不安で考えたくもなかった。
特に男の子が苦手で怖い。
下駄箱に靴を置き、少し歩くと、階段があって、その隣に、紙が貼ってあった。
1-A~1-Cは一階、1-D~1-Fは二階だった。
「翔子のクラス遠いね。行くの止めようっかなぁ」
意地悪っぽく言うと、
「じゃ、私が可憐のクラスに行くよ!!」
と、目を輝かせながら言ったから、言い返しにくかった。
それからして、翔子とは別れ、自分のクラスに行った。
クラスの扉に立って、深呼吸をしてクラスに入った。
ガラッ。
扉を開けると、半分ぐらいの人たちがいた。
机の上お化粧してる人、友達と話してる人。
私は黒板に目をやると、自分の出席番号が書いてあった。
自分の席は窓際でラッキーだった。
暇だったから音楽聞いて、空を眺めていた。
それからして、クラス静かになったのに気づいて、目をやると女の先生が既に来ていた。
いそいで音楽を停めて、先生の話を聞いていたけど、話が長くてウトウトし始めた。
しばらくすると、
「これから入学式が始まるので、みなさん、速やかに体育館に行ってください。」
と言っていた。
目を凝らしながら体育館に行く。
歩いている時に、後ろからこそこそと複数の男子の声が聞こえてくる。
何を話しているのかわかんないけど、かすかに私の苗字が聞こえてくる。
きっと私の悪口を言ってるんだって怖くて振り向けない。
少し早歩きで体育館に行く。
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