【第3回】進化したなでしこジャパン 初戦快勝!

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カナダは侮れない相手でした。理由の一つには、国際大会でなでしこジャパンと何度か対戦していて日本の特徴を知り抜いているハードマン監督が監督を務めていたこと。もう一つは、カナダ女子代表はこの3カ月で4度の合宿を行い、連携などのチームのコンディションはかなり良かったということが挙げられます。 ですが、それらを差し引いても圧倒的な内容でした。これまでなでしこジャパンの国際大会初戦というと、実力が下の相手に先制されてしまったり、先制しても同点に追いつかれたりと、スロースタートな印象が否めなかったのですが、この試合は違いました。まったくカナダにボールを持たせることなく、自分たちのサッカーを表現することを楽しむかのように、序盤から伸び伸びとプレーしていたのです。   試合序盤、カナダの前からのプレッシャーが結構ありましたが、日本は最終ラインで落ち着いたパス回しで相手を走らせます。この時、ディフェンスリーダーの岩清水選手の表情に笑顔が見られて、これは大丈夫だな、と感じました。 そして、歓喜の瞬間は前半33分に訪れます。澤穂希選手のロングパスを大野忍選手がキープして、走りこんだ川澄奈穂美選手にヒールパスを送ると、フリーになった川澄選手が豪快にゴール!! INAC神戸の3人のホットラインで日本が先制します。そしてその11分後には、左サイドの鮫島彩選手のクロスを宮間あや選手がヘディングで決めて2-0。 理想的なスコアで前半を折り返し、後半も攻撃の手を緩めずチャンスを作り続けます。その後、体格が一回りも大きい選手に右サイドをスピードで突破されて失点を許しますが、危なげなく攻めきって2-1で勝利しました。image=456122640.jpg
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