【第1回】いよいよ五輪本番!敗れたフランス戦で得たもの

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 19日夜に行われたロンドン五輪直前最終強化試合、なでしこジャパン対フランス女子代表戦は、0-2で敗れてしまいました。6月のアメリカとの強化試合では1-4と敗れていますし、「大丈夫!?」と思った方も少なくないかもしれませんが、大会開始前のこの段階で課題が露呈するというのは決して悪いことではないんです。  昨年のドイツW杯も、大会前にアメリカに2連敗して見えた課題を修正できたことが、あの決勝戦での勝利につながっています。さて、先日のフランス戦の印象ですが……。  フランスは昨年ドイツW杯の準決勝でアメリカと対戦し、1-3でアメリカに敗れたものの、スピードとパワーでは全く引けをとっておらず、かなり怖いチームだという印象がありましたが、今回はそのチームがさらに熟成しているような怖さがありました。佐々木監督もフランスの印象を「アメリカより柔らかい」と話しています。  フランスには欧州女子チャンピオンズリーグ王者のリヨンから6名の選手が選出されていることもあり、連携面でも脅威でした。「女ジダン」の異名をとるMFネシブ選手に注目が集まっていますが、もう一人怖いなと思った選手がいました。DFのルナール選手です。身長が187センチと高く、岩渕真奈選手とはなんと32センチ差! 強化試合でもCKからルナール選手にヘディングでゴールを決められてしまいました。日本はキャプテンの宮間あや選手が武器であるロングキックで裏を狙い続けましたが、立ちはだかるその壁を越えることはなかなかできませんでした。
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