回想列車

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「さて、結局わかったかな?」 唐突にそう聞かれ意味がわからなかった がよく考えるとまだ答えを出していない問があったことに気づく 僕はさっきのような街をみつけなかった? なかったんじゃあない 確かに探そうとか見つけようとか必死になっていた訳ではないが 決して探さない、見つけないと思っていた訳では… 「あるだろう?」 猫は僕の思考に入り込んできた 「だって君はずっと目を瞑っていたじゃないか」 「君はその事にも気づかなかった」 なんだって?そんなはずはない 僕はずっと目を開けていた ずっと変わらない風景を見ていたじゃないか それに猫は途中でこの電車に乗ってきた わかるわけないのだが… 急に心が重くなった 何故? 身体は動かない 知っている感情 鼓動がやけに五月蝿い そして 何故か急に悲しくなった
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