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カランコロン
カランコロン
ここは電車の中
僕は走行音を聞きながら窓の外を除いている
いつからここにいたかは覚えてない
1年前だったか6ヶ月前だったか
或いは昨日今日か
ただいつの間にかここにいる
ただ息をすうと木の香りと
なんともいえない懐かしい香りが
鼻を燻(クスブ)る
電車の中は殆ど木でできている
座席は二人席が向かい合っているかたちになる
僕以外は誰もいない
いつからかはやはり覚えていない
静かな電車の中で
僕は一人座り片肘ついて外の風景を眺めている
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