回想列車

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ふと目の前、窓といったほうがいいか 真っ暗な闇にそれよりも深い黒い物が写る 正直びっくりしたがそれよりも好奇心が勝った 僕は少し前のめりになり窓を覗いた なんだ…? するとふいに後ろから声がした 「何かお探しかい?」 これには肩を震わせ素直に驚いた すぐに後ろをみると 真っ黒な猫が此方をみていた どうやらこの猫が窓に写ったのを僕は見たらしい 猫は眼色と揃えたのか真っ赤な…そう、例えるなら よくマジシャンが使うような帽子を被っていて 手には薔薇の装飾の付いたこれまた黒い杖 猫が帽子を被っていることも十分驚きだが 一番驚きなのは二足歩行をし、喋っているということだ しかし何故か僕はその光景を見て納得していた
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