回想列車

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「そうだろう、いやそうだろう、今の君には初めてあったからね」 猫はそういい杖をコツコツっと床に打ち付けた なんだか少し言葉に違和感があったが なにも言わずじっと猫を見つめていた 「私のことは知らなくていい。君のことも別にいい」 「それにしてもいい天気だ。絶好の旅日和だと思わないかい?」 いい天気か…まったくわからないが 確かにあの雲って気分が落ちるような感じはしない が、やはりわからないな 「そうかい、そうかい。時に君は今から何処へ?」 そう聞かれると僕は言葉に詰まった いや、さっきからあまり話してはないが…
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