はじまり2

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しばらくして森を歩いていると少し違和感を感じた。 (森がいつもより騒がしいな…) 俺は魔物の可能性を考え杖と剣を構え森の奥を進む。 「う、うあぁぁぁぁぁ!!」 森の奥から叫び声が聞こえてくる。 「誰かが襲われている!?マズイ!!」 俺は急いで声のした方向に向かい全力で走った。 ―――――――――――――― 声のした方へ向かうと4歳くらいの少女が魔物『デスマンティス』に襲われているではないか。 (……なんでこんな所に少女が!?) 俺は何故、こんな所に少女がいるのか考えるが急いで魔力を練り上げる。 (間に合え!!) そして『デスマンティス』は少女に向かい鎌を振り上げる。 それと同時に魔力も練り上がる。 「キャァァァァァァ!!!」 「『エアースラッシュ』!」 ザシュ! デスマンティスの腕を風の中級魔法『エアースラッシュ』で切り裂くと同時に少女の前に立つ。 「グギャァァァァ!!」 「え?」 デスマンティスの悲鳴を聞くと少女がありえないと言った表情で顔を上げる。 「大丈夫かい?」 俺がそう言った瞬間に少女は意識を失った。 「ギシャァァァァ!!」 腕を切られ怒り狂うデスマンティスがこちらに向かってくる。 だが向かってくるまで時間がある。 俺は呪文を唱え始める。 「『風よ。彼の者を切り裂く鎌鼬となれ エアースライサー』!!」 呪文を唱え終わると同時に魔力が複数の風の刃となりデスマンティスを切り刻む。 「………」 デスマンティスは切り刻まれもう死んでしまったようだ。 「『ファイヤーボール』」 俺はデスマンティスの死体を燃やし気絶した少女をみる。 (とりあえず連れて帰るか…) 俺は少女を持ち上げ帰路についた。 side out レベリオ
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