はじまり2

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side レベリオ 「狩りに行ってくる」 「行ってらっしゃいあなた」 そう言われ俺は森へと向かう。 俺の名前は『レベリオ・マーテリア』と言う名だ。 妻は『アン・マーテリア』だ。 俺達、夫婦は二人のみでもう結婚して20年も立つ。 「おはようございます。村長さん」 「おはよう。今日は狩りかな?」 「はい。兎でも狩ろうかと思いましてね」 「そうですか。……最近は魔物も現れるようになったので気をつけてください」 「わかりました。ありがとうございます」 行く途中、村長さんと出会い話すとどうやら最近は魔物が現れるようになったらしい。 (魔物か…) ――魔物 魔王と呼ばれる者が生み出した怪物達の事である。 様々な種類がいてよく人々を恐怖に陥れてきた存在だ。 (……魔物の異常な数と突然変異種の存在か) 最近は魔物による問題で各国は人員をそれに削らなくてはならない状況である。 (……世界が平和になることはないのか……) 俺はいろいろと考えるが一旦思考を停止させる。 世界について考えるより今は狩りだ。 魔物は食えない。 兎は食える。 よし、ならば狩りをしよう。 (……それにもう関係ないことだ) 俺は気持ちを切り替え森へ向かい入っていく。 此処からは魔物がいる可能性がある。 俺は持ってきていた杖と剣を握りしめ森の中へ入っていった。
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