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「俺らが住んでる家に来いよ。汚ぇ家だけど…失った悲しみは俺らで埋めろよ」
突然暗くなる視界。突然香ってきた大好きなにおい…。
今、先輩に抱きしめられてると気づいたのは、それほど時間はかからなかった。
「そりゃあ、俺らじゃ親の代わりになんてならねぇ。…だけどな…」
そこまで言うと、先輩は体をはなして私の顔をのぞき込んだ。
「お前を笑顔にすることはできる」
にかっと白い歯を見せる先輩。
そんな先輩の笑顔を見て、私の決意は固まった。
先輩の笑顔一つで、こんなにも心は安らぐものなんだ…。
「よろしくお願いします」
こうして私は先輩たちと住むことになったんだ。
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