二章

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私がそう言ったや否や、先輩は驚きあきれたような表情で私を見つめた。 「抄華…マジ?」 「新選組くらいは知ってますけども!!」 日本史は嫌いで…と続けると、先輩は何故か悲しそうな顔色を浮かべ、はあっとため息をついた。 「まぁいいや。早く入ろうぜ。みんな待ってるぞ」 先輩はドアノブに手をかけ、開いたその瞬間――― ―――パンパンッ!! 「―――?!」 『いやっしゃい!!抄華ちゃん!!』 そこには総司君や啓太君、先輩の学年で見たことのある人もいた。 出迎えてくれた人の手には使い終わったクラッカー。
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