二章
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"新選組"を知らなかったわけじゃない。 むしろ、ふつうの高校生よりは詳しいはずだ。 私の名字は"永倉"。 この名字を受け継いだ永倉家にはある"家宝"とも呼べる物がある。 私のお父さんはお酒に酔うと、それを誇らしげに自慢していた。 『新選組は自分の誠を貫き通し、命を懸けて"誠"を護っていた』と。 ―――…か…うか… 「抄華!!」 「!!」
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