二章

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台所、もといみんなが集まって食事するところ。 もうすでに夕飯の準備は整って、大きなテーブルに料理が所狭しと並んでいた。 「さぁさぁ抄華ちゃん、ここに座って!!主役なんだから」 近藤さんは真ん中にある椅子をポンポンと叩いて、私に座るよう促した。 言われるがままに、席に着く私。 そして先輩に自己紹介するように言われた。 「永倉 抄華です。ふつつかものですが宜しくお願いします」 深々と頭を下げ、顔を上げると私が畏まってるのがおかしいのか、先輩が必死に笑いをこらえていた。 先輩だけじゃない、総司君と啓太君もだ。 「何がそんなにおかしいんですか」 「いやだって抄華が…!!」 ついには笑い出してしまう始末。 後で一発げんこつをお見舞いしてやろう。 あ、ラリアットかな? 「抄華ちゃんちょっといいかい?」 そんな和んだ空気の中、近藤さんは重たく口を開いた。 「まずはじめに、抄華ちゃんにはここで生活していく上で大切なことと、規則を知ってもらわなければならない」 規則なんて、どこにでもあるし、あって当たり前のこと。 それなのに何故か私の心臓は暴れていた。
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