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「やぁああああっ」
道場に響く、二人の声。
インターハイ出場者と、我が校剣道部のエースとも言われる総司君
二人の力は互角だった。
「あの二人凄いねー」
「だろ?俺もあんな風になったらなぁ~」
「何でよ!!啓太君だって十分強いじゃん!!」
「あの二人には適わないな」
そう言ってやれやれ、と目で訴えてきたが、またすぐに二人の試合へと目を向けた。
「俺さぁ…ずっと昔からあいつらと剣握ってきたわけ。でもこの差は…何だろうな…」
「もーっ啓太君は啓太君で、強いとこもあるでしょ?」
横で自分の言った言葉に自分で落ち込んでる啓太君をちらっと見ると、拗ねたようにそっぽを向いていた。
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