「……ネコ。」

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えっ、やぁだぁ~どこの子ぉ~? お持ち帰りしちゃってもいいのかしらぁ~ 周りを見回して見るが保護者らしき人はいない。 このアパートに子供連れの人はいないし、そうなるとこの子には保護者がすぐ近くにいないといけないのだが。  「ボクー? こんな所で寝てると、あんちゃんがテイクアウトしちゃうぞー。 嫌なら早くお名前と、どこから来たのか言いなさーい。」 俺の言葉に反応して、ショタはむくりと上半身を起こす。 流し目で俺を見て、しばし沈黙してから彼は言った。  「……ネコ。」 猫がどこにいるってんだ。 俺がキョロキョロしていると、ショタは虚ろな目で驚くべき事を告げた。  「……拾ってください。」 What? ジッ…と俺の目を見つめるショタ。 彼の言った言葉を整理してみよう。 「ネコ。」 「拾ってください。」 なる程なる程、「猫を拾ってください。」か。 んで、その猫はどこにいるのかなー? ショタは、俺を見つめ続けて言った。  「自分は、ネコと言います。 自分を拾ってください。」 !!!!??
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