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「はぁ、参ったな…… 美味しいって有名な甘味処はこの辺だったはずなんだけど…」
さっきまでの考え事はどこへやら、鼠は近くにいる町娘に声をかける。
「あの、道を教えて頂きたいのですが」
「ッ///////」
娘は勢いよく振り返り、返事をしようとしたが、そこには、美しい中性的な顔立ちに、少し影を覗かせた青年が、立っていた為、驚きのあまり口を開たまま、頬をほんのりと染め、固まってしまった。
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