鬼の王

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『……生きていてホッとするけど……死にきれなかった……何で私はこんなに…弱いのだろう…』 柚菜は膝を抱えて黙りこんだ。 スッ…… 『柚菜…具合はどうだ?…』 そう言って部屋に入ってきたのは柊だった。 ビクッ…! 『…ぁ…ぅん…』 柚菜は曖昧な返事を返した。 『……おい…命の恩人にその態度か?…いい度胸してんじゃねぇーか… よし…命を助けてやったんだ…俺の頼み事をきいてもらおうか?』 柊は怪しい笑みを浮かべていた。
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