義兄

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『……お前の女ねぇー………なら泣かせてんじゃねぇーよ……』 鬼もまた柊を鋭く睨み付けている。 『…お前には関係ない……今すぐ返せ…』 『……柊………この娘…俺にちょーだい?…』 『なっ…!!ふざけんなっ!!誰が桜火なんかにやるかよっ!!』 桜火(おうか)と呼ばれた鬼は笑いが耐えきれないのかクスクスと笑っていた。 『王位はお前に譲ったんだ……1つぐらい兄の願いをきけよ…クスッ…』 『誰が兄だっ!!譲ったんじゃねぇーだろうが俺に負けた結果じゃねぇーかっ!!!』
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