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柚菜はあの後気を失い朝まで眠ってしまっていた。
『……羽織だけはかけてくれたのか……』
柚菜は塊がかけてくれた羽織を退かし着物を羽織った。
『……。』
柚菜は無意識のうちに涙を流していた。
『…あれ?いつもなら出ないのに……何で?』
柚菜は何度も涙を拭ったが涙は溢れるばかりだった。
『…つっ……うっ…ふっう…』
柚菜は少し声を殺して泣いていた。
『……家を出よう………』
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