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柚菜は決意し着替えもせずに十二単のまま家を出た。
『……風が気持ちい……自由になれた感じ……』
柚菜の綺麗な漆黒の髪が風で揺れ太陽の光で輝いていた。
『……家を出たのはいいけど…何処に行けばいいんだろう…』
柚菜は貴族の娘の為…外に中々出してもらえないでいた。
ピチョン………
『……水の音…こっちからだ……』
柚菜は水の音がする方へと歩いて行った。
ガサッガサッ……
『…ハァ…ハァ…』
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